長岡赤十字病院2013.7 UP
長岡赤十字病院は、市内を流れる信濃川の川沿いに立地し、東山連峰、越後三山、西山連峰などの山々に囲まれ、四季を通じ様々な風情と景観美を味わうことができる環境にあります。特に、夏の長岡まつりでは、信濃川の河川敷で打ち上げられる正三尺玉花火を目前に楽しむことができます。
当院は、現在699床の病床数と27科の診療科をもち、地域支援病院、救命救急センター、災害基幹病院、がん拠点病院、周産期医療センター等の役割を担っています。その中で、看護部では、「一人ひとりを大切に、命と健康に向き合う看護を提供します。」という理念に基づき、「急性期・高齢者・高度医療に対応できる実践能力の高い看護集団になる」という中期目標を掲げ、看護師の能力開発を支援する教育計画に力を入れています。平成19年に赤十字医療施設のキャリア開発ラダーを導入して以降、ラダー認定者は、Ⅰレベル189名、Ⅱレベル94名、Ⅲレベル53名、国際ラダー認定者レベルⅡ1名が認定されました。昨年度からの取組みとして、看護実践能力を育成するレベル別教育計画の見直しを図りました。集合教育(OFF-JT)と現場教育(OJT)の学習目標や内容に整合性を持たせ、関連分野の認定看護師が参画することで、受講者にとってより効果的な学習システムの構築を目指しています。当院では、現在16分野28名の認定看護師が活動しており、各分野にとどまらず、認定看護師同士の連携的な活動により、地域に根差したより質の高い看護と医療の提供を目指しています。
当院の手術室は、師長・係長を含む看護師34名、CE1名、看護助手4名で構成されています。9室11ベッド、年間手術件数は5619件(平成24年度)です。手術室目標は、①Ⅰレベルラダー申請を教育プログラムに組み込み、必須とする②術前訪問で得た情報をもとに看護過程を展開し、個別性のある看護実践ができる③看護師でなくても可能な業務を看護助手、委託業者に移行し、手術室業務が効率的に行われることの3つを掲げています。当手術室では、個人と係り担当のそれぞれの年間目標と活動計画を立案し、それに基づいて日々の課題に取り組んでいます。
<手術室看護師教育>
「赤十字看護師の看護実践能力の指標」に基づき、当手術室独自のクリニカルラダーを作成・活用し、看護師教育を行っています。中堅からベテランに属するレベルⅢ・Ⅳの看護師も、レベルⅠ・Ⅱの看護師のプリセプターを担当しながら、個々の目標や課題を明確にし、継続的に指導や教育を受けていきます。毎年、新卒者3~4名が配属され、平均年齢31.3歳と若い看護師が多く、育休明けの中途異動者も随時配属されています。互いのエネルギーを活性化させ、手術室全体で人を育てる仕組みを作っています。看護師ひとりひとりが自立して学び続ける職場風土が当手術室の最大の魅力です。
<看護実践>
平成25年度の取組みとして、業務改善を行い、看護助手や委託業者に清掃や器械の洗浄、滅菌物の管理等の業務を移行しました。効率的な手術室運営を行い、患者サービスに結びつく直接看護に専念できる環境づくりを課題としています。現在は、電子カルテ化に向け準備をしています。
私達は、今後も手術看護の質の向上を目指します。
日本手術看護学会 関東甲信越地区
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