会長挨拶

 深緑のみぎり、皆様におかれましてはますますご壮健のこととお喜び申し上げます。今年度も引き続き、関東甲信越地区の会長を務めさせていただきます倉藤と申します。皆様のご意見を反映できるよう、役員共々取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
 4月より手術室に配属された方々におかれましては、新しい職場環境に少し慣れてきたと感じられる頃でしょうか。日々覚えることがたくさんあり、不安や緊張を感じながら過ごしている方もおられるかと思いますが、できることは1日1日、確実に増えていきます。ご自身の健康に留意しながら、ご活躍されることを祈念しております。
 現在、関東甲信越地区の役員は、6月24日(土)横浜パシフィコアネックスホールで開催する「第34回日本手術看護学会関東甲信越地区学会」に向け、一致団結して準備を進めているところです。4年ぶりに現地での開催ができ、参加くださる皆様にお会いできることを関係者一同大変嬉しく思っております。
 今学会のテーマは、「災害発生時における周術期看護-その時が来る前に今すべきこと-」です。今年は1923年に発生した関東大震災から100年目の年であり、また、今後30年以内に発生する確率が70~80%との調査結果も出されている南海トラフ巨大地震や首都直下型地震についての報道も数多く見られています。ここ数年間をみても国内各地で震度5以上の地震の発生や、豪雨による洪水、台風による大規模被害が毎年発生しており、災害対策マニュアルの整備や防災訓練の実施は各施設の重要な課題となっております。その課題の重要性は手術室においても同様であり、手術室の災害対策やBCP(Business Continuing Plan)策定など、実際に行っている施設の対策を学会の場で共有することにより、各施設における手術室の災害対策を改めて考える一助になるのではないかと考え、学会テーマとしました。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
 地区学会主催の教育セミナーについては、7月から来年2月までに8つのオンラインセミナーを企画しています。開腹、鏡視下、ロボット支援手術など「外科手術の実際」や、開胸からステントグラフトなど低侵襲手術を含めた「心臓血管外科の実際」、麻酔については「小児の麻酔」など、皆様の知識の習得や指導に、より役立つ内容になるよう企画をしております。詳細は地区学会のHPをご確認いただき、ご参加の検討をよろしくお願いいたします。
 末筆になりますが、皆様の益々のご活躍とご健勝をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。


2023年6月吉日
日本手術看護学会関東甲信越地区 会長
倉藤晶子(日本医科大学付属病院)







日本手術看護学会 関東甲信越地区
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