
新緑のさわやかな季節となり、皆様におかれましてはますますご壮健のこととお喜び申し上げます。4月より、手術室に配属や異動になった方々は、手術室の環境や業務に少し慣れてきましたでしょうか。
日本手術看護学会関東甲信越地区では、周術期看護に携わる皆様にとって、知識・技術の習得や交流の場として学会を活用して頂けるよう、地区学会や教育セミナー、認定看護師セミナーなど、実践に活かせる企画を検討し、開催しております。今年度も皆様のご意見を反映しながら、役員一同学会運営に取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
今年度の「第36回日本手術看護学会関東甲信越地区学会」は、6月14日(土)にパシフィコ横浜アネックスホールで開催いたします。テーマは、「どうする?周術期看護の教育―多様性な価値観を分かち合うために―」としました。超高齢社会、少子化による人口減少など社会構造の変化が加速する中、看護師人口の減少に伴い、外国人看護師やプラチナナースの雇用など多様な人材活用や働き方が求められる時代となっております。また、医師の働き方改革の推進に伴い、特定⾏為研修を修了した手術室看護師が、⿇酔管理の⼀部を特定行為として実施するなど、急性期医療におけるタスクシフト・シェアの担い⼿としての役割も期待されています。さらに、本来手術看護師が行なっていた器械出し業務を他職種へ委譲する状況もあり、高度化、複雑化が進む手術医療の中で、私たち手術室看護師は様々な変化に柔軟に対応しながら、質の高い周術期看護を提供していく必要があります。
地区学会では、特別講演やシンポジウム、研究発表、実践・活動報告、認定看護師ワンポイントレクチャーなどを通して、周術期看護の質を担保した専門性の高い手術室看護師を育成するにはどのような教育が必要なのか、どのような人材を育成すべきなのか、医療環境の変化を見据え、多様性を活かした周術期看護教育のあるべき姿を考える機会にしたいと考えております。
事前参加申込みの締め切りは、5月26日(月)、参加は会員・非会員ともに、事前参加申込みの方のみとなっております。ぜひ、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
また、今年度関東甲信越地区では、周術管理チーム看護師ポイント対象の「麻酔看護の基礎」と「麻酔看護の応用」セミナーを開催いたします。その他、災害対策や器械出し看護など、日頃の実践や指導に活用できるセミナーを企画しておりますので、学会ホームページで詳細をご確認ください。
最後になりますが、皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
2025年5月
日本手術看護学会関東甲信越地区 会長
倉藤晶子(日本医科大学付属病院)
日本手術看護学会 関東甲信越地区
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