病院紹介

東京医科歯科大学医学部附属病院2013.7 UP

 国立大学法人東京医科歯科大学医学部附属病院は、東京の真ん中・お茶ノ水に位置し、銀座や丸の内などのショッピングエリア、谷根千(谷中・根津・千駄木)と呼ばれる下町、国立博物館や美術館がある上野にも近く公私共に生活を充実させるには良いところにあります。
 医学部附属病院は、特定機能病院として広い領域にわたる診療科(32診療科、救命救急センター)と31中央診療施設を設置し、「病める」方々に対して最善の医療を提供するとともに、「心のオアシス」となることができるように職員一同が全力を尽くしています。
 その中で看護部は、平成21年度文部科学省大学改革推進事業の一つである「看護師の人材育成システムの確立」事業において自大学の看護学部と連携し、「看護職IKASHIKAキャリアパスの開発」を5カ年計画で実施しています。キャリアパスの開発と運用により、知識と技術の統合による高い実践能力を備えた看護職の育成と臨床看護実践の質の向上を目指しています。このキャリアパスの開発に取り組んで今年度は5年目になります。その中で臨床と大学との連携強化による人事交流では、大学講師による看護職員の教育や看護職員による学生教育も行われています。また教育システムも充実し、専門性の高い能力を持った看護師がそれぞれの病棟で活躍しています。
 次に手術部を紹介します。手術室数は15室で手術件数は年間約7,500件です。看護師長は手術部副部長・材料部看護師長を兼任しています。看護師長が手術部副部長を兼任することで看護の手術部運営への積極的参画が出来、また材料部看護師長でもあることで、材料部との連携が密になり業務改善もスムースに行え、効率的な運営ができています。副看護師長は2名で、スタッフ総数は55名です。手術部看護師は「開かれた成長し続ける手術部」をビジョンとし、3つの行動指針(①患者中心のケアの提供と患者の権利を擁護する②専門知識と技術を用いた質の高い看護を実践する③多職種との円滑なコミュニケーションを図り協働する)の基、明るく楽しく元気よい職場を目指しています。また新人は毎年10名前後配属されますが、右往左往しながらも難易度の高い手術に臨みながら成長しています。業務の効率化・分業化に関しては、医療材料のキット化や周辺業務の外部委託、業務改善などを行い、現在は看護師業務の約70%が直接患者に関わる業務であり、看護師が手術看護に専任できる環境を整えています。このほかに、安全で質の高い手術を患者へ提供するために、材料部と協力して鋼製器具のトレース(単品管理)を行っています。それに加えこの3月からは、ICトレーサー(ICチップの埋め込まれたガーゼを使用してのガーゼカウント)も導入しました。 手術看護師は進歩する手術医療に対応するために、昨日より今日、今日より明日と、日々精進し、専門性を持った質の高い看護の提供に努力しています。









日本手術看護学会 関東甲信越地区
〒113-0033 東京都文京区本郷3-19-7 本郷三宝ビル4階
TEL : 03-3818-3830 FAX : 03-6273-0334
※お問合せ時間:13:00~17:00(土・日・祝日除く)