病院紹介

長野赤十字病院2013.7 UP

 長野赤十字病院は、明治37年に日本赤十字社長野県支部病院(内科・外科)として発足以後、百有余年の歴史を有する長野市地域の基幹病院です。昭和58年10月1日に現在地に移転し、現在700床の病床数をもち、33科の診療科を持っています。赤十字の理念の「人道・博愛・奉仕」を病院の理念とし、市民のみなさんに信頼され安全で質の高い医療を提供すべく努力しています。
 当院のもつ役割としては、地域の高度急性期医療を担う地域医療支援病院であり、多種多様な急性期疾患に対応する機能を有しています。主なものは救命救急センター、地域がん診療連携拠点病院、地域周産期母子医療センター、基幹および地域災害拠点病院、骨髄移植センター、循環器病センター、精神保健法指定病院などです。


<中央手術室の紹介>

 私達の手術室は、当院の役割を果たすために、多くの科の手術に対応できるよう努力しています。中央手術室は、救急救命センターと同じ3階に位置しています。現在は18科の手術をおこなっており、年間手術件数は約5,600件です。昨年度の日勤帯の手術室稼働は、51%ほどでした。手術室のスタッフは、麻酔科医が7名、看護師37名、看護助手3名、臨床工学技士1名、クラーク2名で日々の手術室運営を行っています。特に、今年度は、改修により手術室が増室されたため、看護師4名が増員され、37名でスタートしました。さらに、ここ数年、新卒者は受け入れていなかったのですが、今年度は2名の新卒者も迎え、リフレッシュして、平成25年度をスタートしています!
 看護師の勤務体制は、日勤・午後出、そして夜間の緊急手術に対しては、拘束体制で対応しています。

 平成24年度の大きな手術室の課題は、手術室の改修でした。そこで昨年の手術室目標を、「1.手術室の改修への協力!! 2.安全で効率の良い、手術室運営を行う!!」でした。それぞれの目標に対して、「1)手術件数を低下させることなく、スムーズな改修への協力 2)午前中の手術室稼働を上げよう。コストを考えて行動する。」を上げて取り組んできました。 今までは、手術室10部屋でしたが、手術室の改修により、11室に増室しています。外来手術室の増設と、1部屋(ルーム7)を循環器病センターの開設に伴い、心臓血管外科の手術が並列で実施でき、ステントグラフト手術ができる手術室への改修を行いました。また、術前外来室を手術室に隣接させて、新しく開設し、昨年11月より術前外来を実施しています。麻酔科医が術前診察・術前の説明を行った後、今までは看護師も病棟へ出向いて術前訪問を行っていましたが、診察室の隣にある面談室にて術前説明を行っています。
 このようにして、得られた患者情報や問題点は、麻酔科医は朝のミーティングにて話し合いがされ、その後看護師の朝のミーティングで、その日の麻酔科のインチャージからのプレゼンテーションと術前外来担当看護師からの情報提供がされ、情報の共有とその日の予定確認など行っています。
 今年度の大きな目標は、改修後の手術室の稼働を上げること、特に午前中からの稼働を上げることが大きな目標になっています。そのために、業務の見直しや多職種との連携が重要と考えています。今までは、看護師の午前中の業務の一つに手術器材セッティングがあり、午前中手術実施への影響がありました。また、手術終了後の器材の洗浄業務・片づけ業務も看護師への負担になっていました。そこで、昨年の改修時、中央材料部との間にダムウェターを設置し、洗浄・セッティング業務の中央材料部への移行を行っています。
 このような中でも、看護の質を高めようと毎年看護研究にも取り組んでいます。それらは、日本手術看護学会関東甲信越地区学会でも発表しました。それぞれ優秀演題に選ばれています。そして、アジア周術期看護学会国際会議でも発表しました。また、手術看護認定看護師研修修了者も1名誕生し、より質の高い手術看護ができるよう努力しています。
 手術室は緊張感が強く、ストレスの多いところでもあります。とにかく、「明るく楽しく頑張ろう!!」をモットーに、手術を受けられる患者様のために日々頑張っています。


<長野赤十字病院は、看護専門学校も隣接しています。受け持ち患者さんの手術について手術室に入ってきた看護学生を囲んでの一コマです。>








日本手術看護学会 関東甲信越地区
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