病院紹介

東京慈恵会医科大学附属柏病院2016.9 UP

<東京慈恵会医科大学附属柏病院の概要>

 東京慈恵会医科大学附属柏病院は、千葉県東葛北部保健医療圏に位置し、2012年には、救命救急センターに指定され、主に三次救急の受入れを担いながら、ER機能を持たせて二次救急にも柔軟に対応しております。病院理念に、『建学の精神である「病気を診ずして病人を診よ」の教えに基づき、質の高い医療を実践し、医療人を育成することにより、社会に貢献し、患者さんや家族から信頼される病院をめざす』を掲げ、教職員一人ひとりがその信念に基づき、患者さんにとって最善を尽くそうと励んでいます。


<手術部門の特徴>

 柏病院の手術部門は2009年に手術室を2室増室し、2011年には血管撮影室に最新医療機器を導入し、脳神経外科による脳血管内治療や血管外科によるステントグラフト手術などを全身麻酔下で行えるようになりました。また、2015年には、外来手術センターを開設し、手術室は12室まで増設され、年間手術件数は7,800件と年々増加傾向にあります。予定手術を安全に行いながら緊急手術に迅速に対応するためには、緊急手術対応枠を設定し常に受け入れる体制の整備や、緊急事態に備えたシミュレーションを多職種・他部署との医療チームで協働して行っています。


<周術期のケアプロセスに能動的に介入するPFMシステムを導入>

 柏病院では、予定手術入院のケースにおいて、外来時から患者面談を行い、安全かつ安心して、その人らしく個別に合わせた手術に備えた介入を行うPFM(Patient Flow Management)システムを導入しています。治療そのものに必要な整えと、生活そのものの調整を、外来の時点から、患者さんとご家族、そして、医師・看護師・薬剤部・栄養士など様々な医療者との協働のなかで、先を見通した対応を実践し、患者さんにとっての最善の実現をめざしています。例えば、小児においては小児科関連部署と連携し、「プレパレーション」を効果的にご家族と共に行い、手術を受けるお子さんの経験を大切にできるように関わり、手応えを感じています。


<周術期看護の専門性を育む職場環境>

 手術内容の高度化と、多様化する患者さんのニーズに応えられる医療チーム全体の成長が常に求められます。患者さんの人生の一大イベントであり、手術に臨まれる患者さんの願いや想いが、私たち看護師の「患者さんのために尽くしたい」といった原動力となり、日々、何ができるかと誠実さと探究心をもって臨んでいます。
 手術看護師の人財育成は、看護チームを複数のモジュールに分け、メンバー1人ひとりの経験と持ち味を大切にしながら、モジュール全体で関わり合い(愛)・分かち合い(愛)・育み合い(愛)のこころで、サポートするようにしています。看護経験が豊富なスタッフが、善き役割モデルとなり「魅せる・語る」実践をしながら、他者の経験や多職種の専門性との融合によって「更にplus・one」は何かを合言葉に常に進化に挑んでいます。手術看護実践を楽しみ、互いの成長を喜びながら、互いを高め合える職場環境にあります。
 また、手術中の実践だけでなく、患者さんの周術期ケアがより善いものとなるよう、外科系病棟ナースや救命センターナースの院内相互研修や、外科系病棟ナースと協働して看護ケア改善の提案を行うなど、顔の見える連携を心がけています。外来手術センターでは、日帰り手術を中心に対応しており、外来・手術室との連携が看護実践の鍵であり、外来看護師が実際の手術の理解を深める機会を創り、手術室看護師は、暮らしのイメージを高める相互研修を取り入れ、患者視点に立ったケアを目指しています。








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