病院紹介

群馬県立心臓血管センター

<病院の概要>

 群馬県立心臓血管センターは、群馬県前橋市にあり、県内に設立された県立病院4カ所の内の一つです。当院は195床の病床数と8科の診療科を持ち、地域医療支援病院等の役割を担っています。血管造影室4室、手術室4室(うちハイブリッド手術室1室)、総合リハビリ棟、「ぐんまリハビリパーク」などの施設を活用し、虚血性心疾患、不整脈、心不全、大動脈疾患など循環器領域全般において高度専門医療から、心臓リハビリテーションまでの医療を提供しています。
 病院の理念に、「―患者本位の医療(温かくて風格のある病院)―患者の皆様に温かい態度で接し、患者様一人一人の権利と安全を確保し、最良の医療を提供する病院を目指します。」を掲げ、患者の立場に立った医療を提供しています。また、病院の理念のもとに、看護部は「3つのハートを大切に、心のこもった看護を提供いたします。-対話を大切にするハート、思いを受け止めるハート、安全と安心を守るハート-」を理念として掲げ、患者さんを主役とした看護の推進と職員が元気に働ける環境づくりを基本方針としています。


<手術室の紹介>

 当院の手術室は手術室4室、血管造影室4室で構成されています。平成27年3月より手術室の一室を改装し、ハイブリッド手術室として運用を開始しました。新たに経カテーテル的大動脈弁置換術が実施可能となった他、植込み型補助人工心臓手術や、胸部や腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術など、高度専門医療が行われており、看護師や医師、臨床工学技士、放射線技師、薬剤師など他職種で協働し、カンファレンスを持ちながら手術に臨んでいます。平成28年度の年間手術件数は、4218件(血管造影室検査・治療を含む)であり、特に高周波カテーテル心筋焼灼術に関しては、平成27年1月から12月の実績が1098件であり、全国2位の件数となっています。
 手術室スタッフは、麻酔科医4名、手術室看護師21名(女性12名、男性9名)で、手術室と血管造影室の業務を兼任しています。そして手術室看護師は、「手術を受ける患者さまとご家族に対し安全な医療を提供し、安心して手術が受けられるように援助する。」ことを目標に、看護を行っています。看護師にとって手術室は日常ですが、患者さんにとっては、人生の中の一大イベントであり、非日常であることを念頭に、患者さんの気持ちに寄り添った看護の提供を目指しています。また、手術室と血管造影室が同フロアにあり、手術室看護師が兼任しているため、手術の知識、技術と血管造影の知識、技術を習得することができ、ハイブリッド手術に対しても迅速な対応を行うことができています。平成28年度より、情報の共有化と効率的な手術室運営を目的に手術記録全て(血管造影室を含む)を電子カルテに移行しました。看護記録に関しては、看護診断を用いて看護計画を立案し、個別性を重視した看護が提供できるように日々頑張っています。


<平成29年度の手術看護実践の取り組み>

 平成29年度の手術看護実践の取り組みとしては、術前訪問、術後訪問を強化することで、術前のアセスメントや術後に提供した看護の評価を実施し、看護の質の向上に重点を置いています。また、ペア受け持ち制を導入し、術前訪問や術後訪問を看護師2人で行うことにしました。看護師2人で協力し患者さんの看護について考え、看護を提供できるように工夫していきたいと考えています。









日本手術看護学会 関東甲信越地区
〒113-0033 東京都文京区本郷3-19-7 本郷三宝ビル4階
TEL : 03-3818-3830 FAX : 03-6273-0334
※お問合せ時間:13:00~17:00(土・日・祝日除く)