病院紹介

千葉大学医学部附属病院

<病院の紹介>

 千葉大学医学部附属病院は、千葉大学の医療系3学部(医学部、薬学部、看護学部)のある亥鼻キャンパスに隣接し、千葉市街を一望できる緑豊かな環境の中にあります。特定機能病院として、千葉県の医療の中枢を担うとともに、大学病院の役割を果たすため、「人間の尊厳と先進医療の調和を目指し、臨床医学の発展と次世代を担う医療人の育成に努める」ことを理念として、患者さんが安全な高度医療を受け、安心して地域に戻ることができるように努めています。
 当院は、病床数850床、35診療科を持ち、高度急性期病院として多彩な診療とともに、稀少疾患や複雑な病態の患者に対する診療が行われています。2015年には新外来診療棟が開院、2019年4月に救急救命センターが設置されました。千葉県の三次救急医療機関に指定され、多発外傷や重症患者の救急診療にあたっています。また、患者中心の全人的医療の実現のため、患者支援センターや周術期管理センターなど数多くのセンターがあり、組織横断的に多職種が連携してチーム医療を行っています。院内の技術トレーニング施設クリニカルスキルズセンターには最先端シミュレーション機器を備え、職員の技術習得やチーム医療シミュレーションに活用しています。
 現在は、手術室の拡充など中央診療機能の充実・強化として2021年に開設予定の新中央診療棟の建築が進められています。


<手術部の紹介>

 手術室は17室(ハイブリット手術室1室)あり、16診療科が手術を実施し、年間手術件数は約8700件です。移植医療にも積極的に参加しており、肝移植、腎移植、肺移植に加え、千葉県唯一の心移植実施施設に認定され、2019年4月に初めての心移植を行いました。ロボット支援手術の件数も増加しており、前立腺手術・腎切除・肺切除、そして今年度より胃切除・腸切除が開始となります。低侵襲手術では心臓血管外科の経カテーテル大動脈置換術(TAVI)のほか、小切開心臓手術(MICS)も実施しています。2019年7月より眼科日帰り手術を開始し、外来看護師・病棟看護師と連携して拡大を図っています。
 看護師は78名(看護師長1名、副看護師長3名中手術看護認定看護師1名、周術期外来担当3名、カテ室担当5、看護補助者1)で平均看護師経験年数は5.3年です。勤務形態は変則2交代勤務と時間差の遅番を組み入れ、日々進化する手術医療に対応しながら、患者の安全を確保し、看護部の理念「心と技と責任」のもと、スタッフ一丸となって励んでいます。
 看護師の人材育成として、2018年よりチーム制を導入しました。4つのチームにラダーⅢ、Ⅳの看護師をチームリーダーとして配置し、副看護師長が担当チームを支援する体制をとっています。2~6ヶ月で各チームを経験し、約3年間で全診療科の手術が担当できるように教育しています。チーム制とすることで経験豊富なスタッフによる指導が可能となるため、看護師全体のスキルアップにつながることを目指しています。さらに、希望者には外科系病棟への1週間出張研修や、病棟看護師の手術見学も積極的に受け入れ、病棟と連携を図りながら質の高い周術期看護を提供できるように取り組んでいます。このような相互研修を行うことで、病棟看護師と顔の見える関係になり、有効な術後訪問が実現でき、手術室看護師のモチベーション向上と周術期看護の質向上につながることを期待しています。
 また、患者さんが安心して手術に臨むことができるように入院前から麻酔科医師と手術室看護師が周術期外来を実施しています。術前早期から介入することで患者さん自身が積極的に治療に参加できるよう患者教育を行っています。
 医療安全の観点から、手術室内では麻酔科医師とお互いに名前で呼び合いコミュニケーションを図ることで、エラー防止に取り組んでいます。
 最後に、患者さんの人生の一大イベントである手術が安全・安心に実施できるように患者に寄り添い、多職種チームで連携しながら高度な先進医療の提供に努めています。

 









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